「自分の持っている株は大丈夫だろうか?」
今、個人投資家の間で静かに、しかし深刻な話題となっているのが、東証による「上場維持基準の経過措置終了」の問題です。
これまで基準を満たしていなくても、「計画書」を出せば上場を維持できていた特例(経過措置)が、ついに終わりを迎えます。これに伴い、2026年10月頃に大量の上場廃止銘柄が出る可能性が浮上しています。
今回は、何が起きているのかという解説と、警戒が必要とされる銘柄リストをまとめました。保有株が含まれていないか、必ずチェックしてください。
何が起きるのか?「経過措置」の終了
2022年4月に東証は「プライム・スタンダード・グロース」の3市場に再編されました。この際、本来なら基準を満たしていない企業も、「適合計画書」を提出することで暫定的に上場維持が認められていました。これが「経過措置」です。
しかし、東証はこの経過措置を「2025年3月以降順次終了する」と決定しました。
具体的なスケジュール(3月決算企業の場合)
多くの日本企業(3月決算)の場合、運命のタイムリミットは以下のようになります。
- 2025年3月31日:経過措置の適用終了。この時点で基準を満たしているか判定。
- 基準未達の場合:1年間の「改善期間」に入り、監理銘柄に指定される可能性があります。
- 2026年3月31日:再判定。ここで基準を満たしていなければ上場廃止が決定。
- 2026年10月頃:整理銘柄指定期間を経て、実際に市場から姿を消す(上場廃止)。
上場維持基準未達・検討銘柄リスト
市場の基準を満たすための取り組みを行っている、あるいは注意が必要とされる主な銘柄は以下の通りです。
※状況は日々変化するため、必ず最新のIR情報(「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況」等)をご確認ください。
【該当銘柄一覧】
- ホーブ (1382)
- 地域新聞社 (2164)
- トランスジェニックグループ (2342)
- ASJ (2351)
- セントケア・ホールディング (2374)
- 総研ホールディングス (2385)
- ウェッジホールディングス (2388)
- 鉄人化ホールディングス (2404)
- キャリアデザインセンター (2410)
- タカミヤ (2445)
- プレミアムウォーターホールディングス (2588)
- 夢みつけ隊 (2673)
- ジェイホールディングス (2721)
- エフティグループ (2763)
- 佐藤食品工業 (2814)
- テクニスコ (2962)
- ポラリス・ホールディングス (3010)
- セキュアヴェイル (3042)
- ホリイフードサービス (3077)
- ユニチカ (3103)
- マーケットエンタープライズ (3135)
- 富士山マガジンサービス (3138)
- ハピネス・アンド・ディ (3174)
- エー・ピーホールディングス (3175)
- 夢展望 (3185)
- ANAPホールディングス (3189)
- ランシステム (3326)
- フジタコーポレーション (3370)
- イノベーションホールディングス (3484)
- ネットイヤーグループ (3622)
- アクセルマーク (3624)
- ソケッツ (3634)
- メディカルネット (3645)
- 駅探 (3646)
- モブキャストホールディングス (3664)
- 協立情報通信 (3670)
- ブイキューブ (3681)
- アプリックス (3727)
- テクノマセマティカル (3787)
- イメージ情報開発 (3803)
- コラボス (3908)
- GreenBee (3913)
- オープンドア (3926)
- Ubicomホールディングス (3937)
- シャノン (3976)
- まぐまぐ (4059)
- クラスターテクノロジー (4240)
- アズジェント (4288)
- ビーマップ (4316)
- VALUENEX (4422)
- Link-Uグループ (4446)
- 田谷 (4679)
- 城南進学研究社 (4720)
- アルファ (4760)
- Def consulting (4833)
- スカラ (4845)
- セルソース (4880)
- モンスターラボ (5255)
- 新東 (5380)
- 東邦亜鉛 (5707)
- MRT (6034)
- アイ・アールジャパンHD (6035)
- リンクバル (6046)
- Gunosy (6047)
- アライドアーキテクツ (6081)
- アーキテクツ・スタジオ・ジャパン (6085)
- ヤマザキ (6147)
- アクアライン (6173)
- タメニー (6181)
- 宇野澤組鐵工所 (6396)
- ABホテル (6565)
- ユー・エム・シー・エレクトロニクス (6615)
- ダイヤモンドエレクトリックHD (6699)
- ジャパンディスプレイ (6740)
- プロレド・パートナーズ (7034)
- アクセスグループHD (7042)
- アンビスホールディングス (7071)
- ダイワ通信 (7116)
- ユタカ技研 (7229)
- 曙ブレーキ工業 (7238)
- 桜井製作所 (7255)
- 山大 (7426)
- かんなん丸 (7585)
- レダックス (7602)
- トップカルチャー (7640)
- クボテック (7709)
- 東京衡機 (7719)
- シード (7743)
- 東京ボード工業 (7815)
- カワセコンピュータサプライ (7851)
- ヤマトモビリティ&Mfg. (7886)
- マツモト (7901)
- 光陽社 (7946)
- ネポン (7985)
- Bitcoin Japan (8105)
- フレンドリー (8209)
- さいか屋 (8254)
- アドバンスクリエイト (8798)
- 誠建設工業 (8995)
- 京極運輸商事 (9073)
- ビーウィズ (9216)
- サンウェルズ (9229)
- メディア総研 (9242)
- デジタリフト (9244)
- アサガミ (9311)
- ユーラシア旅行社 (9376)
- テレビ朝日ホールディングス (9409)
- 植松商会 (9914)
投資家が今すべきこと
もし保有銘柄が上記に含まれていた場合、あるいは「怪しいな」と思った場合、以下の行動を推奨します。
- 「上場維持基準の適合に向けた計画」をチェックする 企業はどのような施策(株価対策、流通株式比率の改善など)で基準をクリアしようとしているのか、IR資料を確認してください。具体性が乏しい場合は要注意です。
- 業績の進捗を確認する 計画倒れになっていないか、直近の決算短信を確認しましょう。赤字が続いている、あるいは改善の兆しが見えない場合は、リスクが高まります。
- MBOやTOBの可能性も考慮する 上場維持が困難と判断した企業が、MBO(経営陣による買収)やTOB(株式公開買付)を行い、自主的に上場廃止を選択するケースも増えています。これは株価が上がるケースもありますが、予測は困難です。
まとめ
2026年は、ゾンビ企業が淘汰され、健全な企業だけが残る転換点になるかもしれません。 「知らなかった」で資産を失わないよう、今のうちにポートフォリオの総点検を行いましょう。
参考リンク:市場区分の見直しに関するフォローアップ会議 | 日本取引所グループ
※本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘を目的とするものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。また、各企業の状況は変動するため、最新の開示情報をご確認ください。


